スーツをクリーニングに出す頻度や料金相場|出し方や保管方法についても解説
仕事着として毎日スーツを着る人にとって、どのくらいの頻度でクリーニングに出せば良いのかは気になるところです。また、家では洗いづらい素材のもの、型崩れや縮みが心配なもの、コートのような大物なども、クリーニングに出す頻度や保管方法に迷うという人も多いでしょう。ここでは、スーツの最適なクリーニング頻度や料金相場・日数についてご紹介します。
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スーツをクリーニングに出す頻度
スーツを毎日着るという方も多いと思いますが、1シーズンに着まわすスーツの着数には個人差があるので、「着用頻度」と、「季節」によって最適なクリーニング頻度も変わります。
基本的には1シーズンに1回はクリーニングに出すようにすると良いでしょう。「そんなに少なくていいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、洗いすぎると生地や縫製の消耗を早め、かえってスーツの寿命を縮めることにつながります。目立った汚れがない場合は1シーズンに1回程度の頻度で問題ありません。
ただし、夏場を挟んだ前後など、汗をかきやすい季節には皮脂や汗による汚れが多くなるため、2週間に1度くらいの頻度でクリーニングに出すことをおすすめします。また、食べこぼしや明らかな汚れが生じた場合は、その都度なるべく早くクリーニングに出しましょう。
スーツのクリーニングの料金相場
スーツのクリーニング料金相場は、クリーニング店のサービス形態によって大きく異なります。クリーニング店のサービス形態には、高級クリーニング店、個人経営店、チェーン店、宅配クリーニングがあります。
各サービス形態の料金相場と特徴は以下となります。
クリーニング店のサービス形態 |
料金相場 |
特徴 |
高級クリーニング店 |
5,500円前後 |
・ブランド服や特殊な素材にも対応している
・各アイテムに合わせた個別のクリーニング |
個人経営店 |
2,000円前後 |
・全ての工程を職人1人が行い1枚にかける時間が長いため、丁寧な仕上がりが期待できる |
チェーン店 |
1,000円前後 |
・クリーニング期間は3~7日ほどと短い傾向にある |
宅配クリーニング店 |
1,700円前後 |
・自宅に集荷・配達をしてくれる
・長期の保管サービスがある |
スーツのクリーニング方法
一般的に衣類をクリーニングに出すという場合、ほとんどはドライクリーニングのことを指していますが、実はドライクリーニング用の溶剤を使用せず、水で洗うウェットクリーニングという方法もあります。
2016年に導入された新JIS洗濯表示(洋服の裏側などについている洗濯方法ごとの可否を示すタグの表示)からウェットクリーニングのマークが加わりましたが、それまでもクリーニング店で行われていたメニューです。
それぞれの方法の特徴やメリット、デメリットを踏まえて、汚れの種類や仕上がりの風合いなど、その時の自分の希望に合う方を選択しましょう。また、素材の特性との兼ね合いもあるため、迷った場合はクリーニング店に相談するのがおすすめです。
|
メリット |
デメリット |
ドライクリーニング |
・油性系の汚れを落とす力が強い
・縮みや型崩れがしにくい
・素材の風合いを壊しにくい |
・水溶性の汚れが落ちづらい
・水溶性の汚れの蓄積から黄ばみが出ることがある
・独特の溶剤由来の臭いが残る場合がある |
ウェットクリーニング |
・水溶性の汚れを落とすのに向いている |
・縮みやシワ、型崩れが生じやすい
・風合いの悪化や色落ちのリスクがある
・値段がドライクリーニングより割高になったり、店舗ごとに仕上がりに差が出たりする可能性がある |
ドライクリーニング
ドライクリーニングでは、水ではなく石油系の有機溶剤などを使用してクリーニングを行います。そのため、主に油性系の汚れを落とすのに向いているほか、水による影響を受けやすいシルクやカシミヤといったデリケートな素材にも対応可能です。また、繊維どうしが絡まないので縮みやシワに強く、型崩れが心配なスーツやコート類のクリーニングにも向いています。ただし、水溶性の汚れを落とすのは苦手なので、汗などの水溶性の汚れは十分落としきることはできません。
ウェットクリーニング
ウェットクリーニングはドライクリーニングとは違い、溶剤ではなく水を使用して洗うため、汗などの水溶性の汚れを落とすのに適しています。ただし、本来は水洗いに適さないデリケートな素材の場合は縮みやシワが生じやすく、洗えるものが限られてしまうので注意しましょう。ドライクリーニングに比べて手間と技術が必要とされるため、店によって仕上がりに差が出ることがあり、割高感のある値段となる場合もあります。
スーツのクリーニングにかかる日数
スーツのクリーニングにかかる日数は、通常3~5日程度が目安です。スーツには以下の種類があります。
仕事用のスーツ
仕事用スーツのクリーニングにかかる日数は、1~5日程度が目安です。夏に汗染みなどが気になる場合など、オプションでウェットクリーニングも併せて依頼した場合には1週間程度かかることもあります。
就活用のスーツ
就活用のスーツのクリーニングも、1~5日程度が目安です。
ウェットクリーニングには通常1週間程度かかります。就活用のスーツを1着しか持っていない場合、ウェットクリーニングを依頼するのは就活スケジュールに余裕があるときにしましょう。
結婚式用のスーツ
結婚式などに用いる冠婚葬祭用のスーツの礼服のクリーニングにかかる日数は、1日~1週間程度が目安です。
店舗によって礼服は個別にクリーニングを行うため、一般的なスーツよりも日数がかかることがあります。
ズボンやスカートのみ
ビジネスカジュアルの職場やクールビズの季節などでは、スーツではなく、ズボンやスカートのみを着用することもあります。
ズボンやスカートのみをクリーニングに出す場合も即日~5日程度が目安ですが、ウェットクリーニングなどのオプションをつける場合は1週間程度かかることがあるので注意が必要です。
スーツのクリーニングの出し方・注意点
クリーニングに出す際には、ポケットの中にボールペンや小物が入っているかチェックしましょう。クリーニング店でもチェックはしますが、見逃して汚れがついたり、破損したりする可能性もあります。内ポケットやお尻のポケットなどは見落としがちなため注意してください。
また、シミや汚れがあるなら、クリーニング店に伝えましょう。ほつれや破れ、ボタンが取れかけていると、クリーニング中に破損する恐れもあるので、お店に伝えた方がいいでしょう。
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クリーニングの効果を長持ちさせる正しい保管方法
クリーニングに出して戻ってきたスーツは、正しく保管してクリーニングの効果を長持ちさせましょう。クリーニング後の正しい保管方法について、気をつけておきたいポイントを以下に箇条書きでご紹介します。
・ビニールシートはすぐに外す
まず、ビニールシートをすぐに外してシミやほつれ、ボタンの欠けや仕上がり具合をチェックしてください。基本的にカバーは外してクローゼットで保管することが望ましいですが、防虫効果のある不織布のカバーなどを活用しても構いません。
・太めのハンガーを使用する
スーツのジャケットを太めのハンガーにかけると、肩部分がフィットするので型崩れしにくくなります。木製のものであれば吸湿性があるので、さらにおすすめです。ズボンにはクリップの付いた専用ハンガーを使用すると普段のお手入れにも便利です。
・間隔をあけてクローゼットにしまう
間隔をあけると通気性が保たれ、カビや虫といったリスクが軽減されます。最低でも2センチ以上は感覚を確保しましょう。
・クローゼットの換気を行う
通気性を保つために、クローゼットの換気も心がけたいものです。閉め切っておくと湿気がこもりがちになり、カビなどの原因になります。
・たまには陰干しを行う
せっかくクリーニングに出したスーツに湿気がこもらないよう、次のシーズンまでに何回か陰干ししておくこともおすすめです。カビや虫食いが生じていないかのチェックにもなりますし、ブラッシングもしておけばさらにきれいに保管できます。
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まとめ
クリーニング店に出すことで、洗濯機では落としにくい脂汚れがきれいにできたり、衣服が縮みにくかったりするなどメリットは非常に大きいです。ご自分でクリーニング店に持っていくのが面倒くさい人は、インターネットから申し込みができ、集荷・お届けを宅急便にお任せできる宅配クリーニングサービスもあります。リコーベでも宅配クリーニングサービスを提供していますので、ぜひご検討ください。